April 2006 Mouse of the Month |
心臓疾患モデルマウス Heparin-binding EGF-like growth factor (HB-EGF)-deficient mouse BRC No. 01306 HB-EGF Knock-out mouse (C57BL/6 background)
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Heparin-binding EGF-like growth factor (HB-EGF) は EGF ファミリーに属する細胞増殖因子の一つです。 LoxP 配列で挟んだマウス野生型 HB-EGF cDNA をノックインしたマウス (BRC No. 01308) と cre マウスとの交配により HB-EGF 遺伝子を欠損したマウス (BRC No. 01306 & 01307) が作出されています。 心臓拡張、心機能不全、心臓弁拡張などの症状を呈するため、心臓疾患のモデルマウスとして有用です(図aとb、生後13週齢のWTとホモKOマウスの心臓切片のHE染色像)。 出生後約一週間で半数以上の個体が致死となります。 また、HB-EGF の内在プロモーターによって LacZ が発現するようにも設計されており、HB-EGF の発現を組織学的にも検出可能な優れたモデルマウスです(図cとd、E17.5のヘテロおよびホモKOの肺動脈弁のlacZ染色像)。
関連情報は下記URLへ
http://cell-biology.biken.osaka-u.ac.jp/pop2PNAS.htm