新型コロナウイルス感染症研究に関連するマウスリソース |
1)新型コロナウイルス感染症に対する理研BRCの取り組み
理研バイオリソース研究センター(理研BRC)は、遺伝子/細胞/マウス個体の三つの生命階層のリソースを1機関で取り揃えた、世界的にもユニークなリソース機関です。この特徴を活かして、新型コロナウイルス感染症の統合的な研究の促進のため、感染症の4つのステージ(①ウイルス感染・増殖、②発症・生体防御、③重症化、④治療・予防)の研究開発の鍵となるバイオリソースを収集・整備し、情報発信していきます。特にマウスでは、実験系としてヒトを使えない制約を克服し、重症化メカニズムの解明や、治療薬、ワクチン開発等の研究推進の研究基盤リソースとして貢献していきます。また、国内外の研究機関、コンソーシアムと連携して、新型コロナウイルス感染症に有用なリソースの情報を提供します。
理研BRCが提供するCOVID-19関連研究用マウスに関しては、下記3)をご覧ください。
2)The Global Mouse Models for COVID-19 Consortium (GMMCC)
理研BRCは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する研究を支えるための、世界中のマウス遺伝学、ゲノミクス、および機能評価センターとリポジトリによるコンソーシアム”The Global Mouse Models for COVID-19 Consortium (GMMCC)”に参加しています。GMMCCでは、COVID-19およびSARS-CoV2に関連するマウス系統、マウス遺伝学の専門知識、および研究成果と治療効果、および安全性試験プラットフォーム等の情報を提供しています。
3)理研BRCが提供するCOVID-19関連研究用マウス
カテゴリ | 関連遺伝子、基礎疾患モデル等 | リンク |
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①ウイルス感染・増殖 | Itgal, Apn, Trim25, Nrp1 | マウスリストを表示 |
②発症・生体防御 | Tnf, Agt, Il6, Il6st, Jak1, Mavs | マウスリストを表示 |
③重症化 | 糖尿病、高血圧、心不全 に関連するマウス | マウスリストを表示 |
4)理研BRCが提供する他のCOVID-19関連リソース
SARS-CoV-2 ウイルスに関連するヒト遺伝子クローン (遺伝子材料開発室)