動物実験計画のためのPREPAREガイドライン・チェックリストの和訳公開

動物実験計画のためのPREPAREガイドライン・チェックリストの和訳公開について

PREPAREガイドライン[1]は実験計画のためのガイドラインであり、ARRIVEガイドライン[2]に代表される報告のためのガイドラインを補完するものです。このたび、綾部信哉博士(理化学研究所バイオリソース研究センター・実験動物開発室)と國田智博士(自治医科大学・実験医学センター)によるPREPAREガイドライン・チェックリストの和訳がウェブ公開されました。
和訳はこちら(PDF)

PREPAREガイドラインは大きくに3つ(A:動物実験の設計、B:動物実験実施者と飼育施設間での協議、C:動物実験の品質管理)に分けられており、それぞれが動物実験計画の質を決定づけるものです。

PREPAREガイドラインのチェックリストは、野外試験といった特殊な実験計画にも対応しています。また、各機関の動物飼育施設で実験を行う場合は施設のクオリティが実験を左右することから、PREPAREガイドラインには飼育施設管理に関する助言内容も含まれています。PREPAREガイドラインの完全版はNorecopaのウェブサイトでご覧ください。リンクをたどることで世界中の情報にアクセスすることができます。

PREPAREガイドラインは、特定の動物種や実験環境に特化した新たなガイドラインや、実験動物科学分野の進展がもたらす最適な手法の導入に対応して、常に最新のガイドラインに更新されます。

[1] Smith AJ et al. PREPARE: guidelines for planning animal research and testing. Lab Anim 52(2):135-141, 2018.
[2] Kilkenny C et al. Improving bioscience research reporting: the ARRIVE guidelines for reporting animal research. PLoS Biol 29;8(6):e1000412, 2010.



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