開催報告:第8回日中韓マウスリソースワークショップ2019 / The 8th Japan-Sino-Korea Mouse Resource Workshop

開催報告:第8回日中韓マウスリソースワークショップ2019
The 8th Japan-Sino-Korea Mouse Resource Workshop


開催場所: 理化学研究所バイオリソース研究センター・森脇和郎ホール
日時:2019年8月26日~28日

 理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)(城石俊彦センター長)、南京大学モデル動物研究センター(Model Animal Research Center (MARC), Nanjing University)(Shuai Chenセンター長)ならびに韓国マウス表現型解析コンソーシアム(Korea Mouse Phenotyping Center; KMPC)(Je Kyung Seongセンター長)の共催による第8回日中韓マウスリソースワークショップ2019を「マウスおよび細胞リソースにおけるヒト疾患の精密モデル」(“Precision Modelling of Human Diseases in Mice and Cell Resources”)をテーマとして、2019年8月26日~28日に理研BRCで開催しました。11の国/地域から80名を超える参加があり、盛会のうちに終了することができました。参加者ならび運営にご協力いただいた皆様に感謝いたします。

 この国際教育プログラムは小幡裕一特別顧問(前BRCセンター長)とXiang Gao教授(南京大MARC設立センター長)との共催で2012年から開始しました。若手研究者を対象として、マウス遺伝学と関連技術研修に焦点を絞り一連の教育コースを開催しています。第1回は2012年8月27-29日につくばの理研BRCで開催しました。その後、MARCと理研BRCで毎年交互に開催し、2017年の第6回は、ソウル大学のJe Kyung Seong教授の率いるKMPCが参加し三カ国の共催として韓国で開催されました。2018年は南京大MARCで開催されています。

 今回のワークショップには、筑波地区の大学・研究所に所属する日本、イギリス、インド、エジプト、韓国、台湾、中国、ベトナム、マレーシア、モンゴル出身の大学院生と若手研究者を中心に43名の研修生が参加しました。小幡特別顧問の開会挨拶に続いて、1日目、2日目に4つの基調講演、9つのテーマで19の講演、さらに2課題のランチョンセミナーで3講演が行われました。

 基調講演には、4名の著名な研究者、金井正美博士(東京医科歯科大)、笹岡俊邦博士(新潟大・脳研)、三輪佳宏博士(筑波大)、Ruth Arkell博士(The Australian National University)をお招きしました。各テーマの講師には、南京大からYun Stone Shi博士 (MARC副センター長)、Minsheng Zhu博士、Chaojun Li博士、Jianghuai Liu博士、Guoqiang Wan博士、南京医科大からXiao Han博士、ソウル大からJe Kyung Seong博士、延世大からKi Taek Nam博士、Sungsoon Fang博士、高麗大からKyoungmi Kim博士、嘉泉大からYoung Jae Lee博士、韓国国立がんセンターからHo Lee博士の計12名が参加、理研BRCからは、城石俊彦センター長、桝屋啓志室長、田村 勝チームリーダー(TL)、林 洋平TL、菅 三佳 開発研究員、井上貴美子 専任研究員、仲柴俊昭 専任研究員、綾部信哉 専任研究員の計8名が参加しました。ランチトークにはオリンパス株式会社の杉山 崇博士および荒木 充氏、重井医学研究所の松山 誠博士にご登壇いただきました。

 1日目の夕方には研修生のポスター発表もありました。各講演後ならびに休憩時間には参加者と講師の質疑応答や活発な交流が行われました。2日目終了後、研修生全員に、Yun Stone Shi教授、Ki Taek Nam教授および城石俊彦センター長から修了証書が贈られました。

3日目午前には、受講希望に応じて4つの実技講習および施設見学が行われました。

  1. Mouse Clinic Behavioral Test(担当:田村勝博士)
  2. Embryo Manipulation(担当:小倉淳郎博士)*
  3. Cell Bank Tour(担当:中村幸夫博士、林洋平博士)
  4. Web Tool Overview(担当:桝屋啓志博士、綾部信哉博士)

* 中国の3名の研修生の要望に応えて8月29日から9月2日まで高度技術研修を実施しました。
※詳細はこちらのプログラムをご覧ください mouse-ws_program_2019

次回2020年のマウスワークショップは韓国KMPCのお世話で開催される予定です。

集合写真
Group Photo 2019

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