エンロフロキサシンによる肺パスツレラ排除

使用薬剤:
商品名バイトリル10%注射液(バイエル株式会社) (エンロフロキサシン10 g/100 mL、包装単位 50 mL)。使用量は 170 mg/L。例えば、給水200 mL当たり10%注射液340 µLを加える。本薬剤はpH 11と強アルカリなので素手で触れた場合はすぐに水洗いする。
使用方法:
オートクレーブ済み給水瓶の飲水に10%注射液を上記容量で加えてよく混ぜ、マウスに自由飲水させる。エンロフロキサシン添加により動物の口内等の常在真菌類が代償的に生育しやすく、また希釈したエンロフロキサシンの効力が時間とともに低下することから2〜3日に一度の飲水交換を行う。エンロフロキサシン処置は2週間以内を目処とし、その後、眼球・口腔・生殖器周囲陰部の拭い培養により肺パスツレラ消失を確認する。
本薬剤による肺パスツレラ排除は、動物実験施設の管理者または獣医師と相談の上、行って
ください。本薬剤の入手は獣医師等もしくは当室へご相談ください。
出展:”Elimination of Pasteurella pneumotropica from a contaminated mouse colony by oral administration of enrofloxacin”, Ueno Y, et al., Exp. Anim. 2002, 51(4): 401-405.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/expanim/51/4/51_4_401/_article



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